Concert Diary


【日本】コンサート・ツアー2011 - 後編

(2011年9月24日~12月25日)

春から夏へかけてのコンサートツアーが終わり、ちょっと息抜きのために、9月1日から5日間、軽井沢に行きました。
台風12号の影響で雨と風が酷く、関越道路は所沢から入ったもののストップされて一般道に出ましたが、洪水の中を車が走ると言った、生まれて初めての経験をしました。

母方の祖父の別荘に行くのは、19年振りでしたが、マキ & ナオが小さい頃から夏には、避暑のために出かけていたという、思い出の詰まった別荘です。
老朽化してしまいましたが、子供時代にタイムスリップしたようで嬉しかったです。

パリに戻る直前の9月24日は、ヨーロッパアーティスト 協力アーティストの森裕美子さんのソプラノリサイタルが開催されました。
板橋区の「音楽室 ゆらぎ」のホールでソプラノリサイタルをしましたが、マキが伴奏を担当しました。
森裕美子さんとは、昨年のクリスマス・フェルティバルの時には、プッチーニの「ボエーム」などの伴奏を務めましたが、今回は、モーツァルトの「フィガロの結婚」から“恋とはどんなものかしら””スザンヌのアリア“の他、日本の秋の歌から、”紅葉“と”赤とんぼ“を美しい声で歌われました。
その他、プッチーニの「ジャン二・スキッキ」から“私のお父さん”、「蝶々夫人」から“ある晴れた日に”とバラエティーに富んだ選曲でした。

森さんのリサイタルを聴きました2日後には、ナオは、デンマークのコペンハーゲンに寄り、散策を楽しんでからパリに到着しました。
マキは、北海道旅行の後に、10月10日にパリ到着しました。

フランスでは、恒例のオータムコンサートを終えたあとに、クリスマスコンサートの準備をはじめました。

そして、帰国寸前の11月27日~29日までは、マキ & ナオが幼児期から住んでいました、アルザス地方のストラスブルグとコルマールのクリスマスマーケットに久しぶりに出かけ、クリスマスのイメージを膨らましました。

パリからアルザスまでTGV(フランスの新幹線)が通るようになり、パリ往復も楽になりましたが、子供時代にパリ音楽院教授のレッスンを受けるために、片道6時間掛けていましたので、半分の時間で行けるようになり、嘘のようです。

アルザス地方のクリスマスの飾りつけは、本当におとぎ話の世界にいるようです。

クリスマスコンサートのプログラムは、春のコンサートプログラムとは違い、クリスマスのムードを出した選曲が多いので、演奏するアーティストの気持ちも曲に対するイメージも違います。

まず、12月10日は、府中のS病院のクリスマスコンサートです。
病院内のロビーがコンサート会場に早変わりです。
スタッフの方たちは、飾りつけを綺麗にして、舞台作りに精を出していらっしゃいます。
午前中のリハーサルを終えると、美味しいお弁当を頂いて、リハーサルをしてから、本番です。
いつも大変温かいお客様の中で演奏させて頂けるので嬉しいです。

12月11日は、「レ・クロッシュ ファンクラブ」事務局があります、「音楽室 ゆらぎ」でクリスマスコンサートを開催、その後に、「ファンの集い」が開かれました。
ファンの集いでは、事務局が準備して下さったワインとレ・クロッシュがフランスから運んできました、チョコレートを皆さんにお配りし、クリスマスマーケットの映像を観ながら、楽しい話で盛り上がりました。
ファンクラブに入会して下さいました、仙台のI会員さんは、この日のためにわざわざ早朝の新幹線でお越し下さいました。
楽しんで下さったようで、よかったです!

12月15日は、所属音楽事務所の懇親会で、マキ & ナオは、演奏し、17日は、調布市財団主催のクリスマスコンサートが白百合学園大学のクララホールにて開催されました。
200人席のところ、300人のお客さまがいらして下さり、一階のスクリーンで演奏風景を観て下さっていたそうです。
主催者の方も大変満足して下さいましたので、ホッとしました。

今年最後のクリスマスコンサートは、12月25日の新宿区コズミックホールのプラネタリウムでの星空コンサートです。
正式には、公益財団法人新宿未来創造財団が主催名だそうです。

「夜空に響く星空コンサート」と題して、星を眺めながら真っ暗な中でレ・クロッシュの演奏を聴いて頂く、というスタイルです。
これは、アーティストに取りましては、真っ暗闇の中での演奏という事で無理もありますが、星空解説も間に入り、工夫を凝らしたコンサートですので、終演後には、いつも感激して声を掛けて下さるお客様が多いです。
終演後には、CDのサイン会も行いますが、お客様から喜びの声を頂ける事が、とても嬉しいです。

毎年、クリスマスコンサートは、“アヴェ・マリア”をはじめ、クラシックの名曲を中心に聴いて頂きますが、今年は、ディズニーの名曲も用意しました。
「ピノキオ」から“星に願いを”、「わんわん物語」から“ララルー”、「美女と野獣」なども演奏しましたら、大変好評でした。
実は、演奏している、マキ&ナオも、ディズニーのメロディーが大好きなのです!

この1年も充実した日々でした。
ひとえに、温かく支えて下さいます、ファンの皆様あってのコンサートだと思います。

来年は、日本でのコンサートデビュー10周年という事で、2012年3月19日に、東京紀尾井ホールにて、マキは、グリーグのピアノ協奏曲、ナオは、ドヴォルジャークのチェロ協奏曲をジャパン・チェムバーフィルハーモニーと共演致します。

マキ&ナオは、大好きな曲なので、楽しみながら練習に励もうと思います。

また来年もよろしくお願い致します。